②  ナチュラル

た動きを論理的に整理出来て、具体的には振り覚えが早い→ダンスが上手い、という認識に(一般的には)なってしまいがちです。子供は従順ですので必死で振付けを覚えようとしますから、結果一心不乱に頑張っているレッスン風景が出来上がり、保護者ウケが良いのも理解出来ます。しかしこれからダンスに関わる子供達にとって大切なのは、単なる動きのコピーに終わらず自らの創造力をもってどこまでダンスを掘り下げるか、という点にある筈です。

N.Y CITYの子供達
やってみると分かりますが子供達は皆、周りを気にせず自由に踊る事が自然に出来てしまいます。外から見て無茶苦茶な動きでもおそらく本人は気持ちいい筈で、そこを尊重してあげればどんな子でも必ず上達しますので、指導側は画一的な情報を注ぎ込んで伸びしろを削ぐ様な行為は慎むべきです。
同じ事が大人のクラスで中々難しいのは、既に社会性が身に付いてしまっている事から、周りの目を気にするあまり失敗を避けようと自らブレーキを踏んでしまうからで、小さいうちからダンスを習うメリットは、よく言われる覚えが早いから等という単なる時間的なものよりも、こちらの点の方が大きいのではないでしょうか?
もう一つ、
特にHIPHOPダンスには様々なスタイルが存在し、更にとても早いサイクルで流行が移り変わりますので、現在主流だからといってひたすらルーティーンで覚えてしまうと→数年後には全く使えない…という事になったりします。従って対子供のスキル面では特に、今後どの様なスタイルの波が訪れても対応出来得るだけの基礎・応用力を中心に指導する様心がけています。

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